よくある質問(Answer)
表側矯正と裏側矯正の違いは何ですか?
歯を動かすためのブラケットという装置を、歯の表側につけるか裏側につけるかの違いです。
治療中の見た目をどの程度求めるかによって、表か裏かをお選びいただけます。どちらを使っても、治療期間や仕上がりに大きな違いはありません。費用面は裏側矯正の方が高いことの方が多いです。
以前は表側(唇側)矯正に使うブラケット素材が金属だったので、歯が見えた時にギラッと装置が目立ちました。そのため、矯正歯科治療中の審美性を求める方は裏側(舌側)に装置をつけるしかありませんでした。
しかし、ブラケットの開発は日々進化しており、現在では表側(唇側)矯正でも歯の色にそっくりで、変色しないセラミックブラケットが主流になりました。しかし、やはり表側に装置がつくことにどうしても抵抗がある場合は裏側(舌側)矯正が有効です。
裏側からの矯正は、以前は喋りにくい、舌が痛い、食べ物が詰まる、歯磨きしにくいなどの問題がありましたが、現在は装置の進化に伴い、ほとんど気にならないレベルになりました。また、虫歯になるリスクが1/4、虫歯の重症度が1/10というヨーロッパでの報告があります。
治療期間や仕上がりは、表側と裏側の差ではなく治療前の噛み合わせの状態に左右されると考えられますので、見た目と費用のご希望に合わせて表か裏かを選択できます。
矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?
矯正に年齢制限はありません。
歯周病のように歯がグラグラになっていない限り、何歳でも治療は可能です。ただし、悪い噛み合わせを何十年も放置していた結果、治療が難しくなる場合がありますので、できるだけ早く治療を開始することをお勧めします。
上の前歯の並びだけが気になるのですが、部分的な矯正はできますか?
はい。当院では部分矯正も行っています。
とはいえ、部分矯正といっても問題がある歯のみに装置をつけて歯を動かすことはできません。全体の噛み合わせを考えて、装置をつける箇所を判断する必要があるからです。どの程度装置をつける必要があるのか、治療期間も個人差があることをご了承ください。
矯正歯科の治療費も医療費控除の対象になりますか?
子供:認められます。
成人:当院では、診断時にお渡しする治療計画書のコピーを控除申告時に添付していただいております。
詳しくは、国税庁のHPをご覧ください。
国税庁HP:http://www.nta.go.jp/
●医療費控除を受けるための条件は?
医療費控除は、1月1日~12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を越えた場合の超過分に対して適用されます。ただし、年間所得が200万円未満の場合、所得×5%を基準として超過分に対して適用されます。
矯正歯科治療では抜歯が必要だと聞いたのですが…
治療上必要があれば抜くことはあります。
できる限り歯を抜かないで治療することは、矯正医も患者さんも気持ちは同じです。あごを横に拡げたり、歯を後ろに動かしたり、歯の幅を狭くすることで隙間を作れる場合は、歯を抜く必要がありません。
しかし、隙間を作れなかった場合や、口元が前に出ているのを改善したい方は、抜歯が必要な場合もあります。
矯正歯科の治療期間と通院間隔はどれくらいですか?
治療の難易度、歯の動き方の個人差によりますが、通常の治療方法で平均1年半~2年くらいが一般的な治療期間です。通院ペースは1ヶ月に1回が平均的です。
矯正歯科治療中に引っ越した場合は、どうすればいいですか?
当院へ通院していただくことが不可能な地域への引っ越しでしたら、引っ越し先近隣の矯正歯科医院への継続治療の依頼をしております。
矯正歯科治療中の痛みはどの程度ですか?
痛みがまったくないとはいえませんが、想像されているより痛くありません。ブラケットにワイヤーを装着すると、持続的な力が歯にかかります。
歯が動く時に骨の中の歯根周囲で炎症反応が生じ、それが痛みの原因になります。そのとき、虫歯の痛みと違った歯が浮くような感じがする場合や、物を噛むときに鈍い痛みを覚えることがあります。
この痛みは数日続くことがありますが、1週間くらいで消失します。当院では治療初期には極めて弱い力で歯を動かしますので、炎症の度合いが少なく、あまり痛みを感じることはないでしょう。痛みの感じ方は個人差がありますが、実際に当院に通院中の方の中には、全く痛くないですと言われる患者さんもたくさんいらっしゃいます。
また、痛みの原因のひとつである「バンド(奥歯に固定する金属の装置)」は当院では一切使用しません。これも痛みを減らすことができた大きな要因です。
矯正装置が壊れたらどうすればいいのですか?
装置が壊れた、外れた場合は、なるべく早くご連絡ください。次回のお約束日でも大丈夫な場合と、至急処理する必要がある場合があります。
矯正装置は入れ歯などと異なり、治療期間内にだけ効果を発揮する器具です。耐久性を求めることが目的の装置ではないので、治療中に壊れてしまうことがあることをご理解ください。
矯正装置を着けたら、食べ物の制限はありますか?
キャラメル、ガム、グミなどが引っ掛かり、ワイヤーが壊れてことがありますので控えた方が無難です。
矯正装置をつけたままスポーツや楽器の演奏はできますか?
できますが注意が必要な場合があります。まず、トランペットのように唇にマウスピースを押しつけるタイプの楽器は、表側に矯正装置がついていると痛いことがあります。また、スポーツでは格闘技が要注意です。
こういった場合は、装置をガードする歯科用マウスピースを使って対応できますので、治療前にご相談ください。
矯正歯科治療後、もとに戻ったりしませんか?
すべての患者さんは、矯正装置を外した後に保定を行う必要があります。装置を外した直後の歯はかなり動揺していますので、きちんと保定を行わないと歯が動き出す場合があります。
通常、この保定には保定装置(リテーナー)という後戻りを防止する装置を用います。この装置をきちんと使用することも矯正歯科治療の大事な一部です。
保定期間は、最低でも歯を動かしたのと同じ期間、できれば2年は必要です。その後も、正しい噛み合わせを維持するためには、年に1回の定期検診を受けることが大切です。
矯正歯科治療中に妊娠しても大丈夫ですか?
大丈夫です。つわりが激しい時期など長時間の診療や通院が難しいことはありますが、治療自体は問題ありません。
しかし、レントゲン写真を撮ることはできるだけ避けた方が安心です。当院では最新のデジタルレントゲンを導入しており、従来のレントゲンに比べてX線量が10分の1程度で済みますが、妊娠の可能性がある場合は必ずご申告ください。
目立たない矯正器具はありますか?
歯の色に近い矯正装置や透明な矯正装置なら、あまり目立ちません。また歯の裏側に装置をつける方法もあります。
矯正歯科治療中の歯磨きは大変ですか?
歯に何もつけない状態と比較すると歯磨きは大変になります。矯正装置をつけることで歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病といったお口の中の病気になる方がいらっしゃいます。
ブリッジや差し歯があります。矯正歯科治療はできますか?
差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジを外して1本1本の歯に装置をつけることがあります。
ただし、天然歯(治療していない歯)と比べて接着剤がつきにくいため、何度か治療途中で矯正装置が外れてしまう可能性があります。外れたときは再度接着剤でつけ直せば問題ありません。
しばらく通院できなくても大丈夫ですか?
矯正歯科治療は長期間かかりますから、その間に都合によりしばらく通院できなくなってしまうことは時にはあると思います。
例えば出産や怪我のための入院や、短期間の留学や受験で忙しいなどです。そのような場合でも、しっかり歯磨きをしていれば特別問題はありません。ただし、その間は治療の進行が遅くなります。
もしも矯正装置が壊れてしまったときは、何らかの応急処置が必要になる場合があります。その際はすぐにご連絡ください。
審美治療ってなんですか?
審美歯科とは、歯科的機能回復(よく噛める)だけではなく、美しさと自然な口元にも焦点を当てた、総合的な歯科治療のことです。審美治療(美しく白い歯・きれいな歯並び)を受けることで、最初俯き加減だった患者さんが見違えるように自信を持ち始めたケースがあります。
「口元にコンプレックスがある」「歯の色が気になる」などの悩みをお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。
どのくらいの期間で治りますか?
治療する歯の本数、内容によってかなり異なります。単純に被せるだけなら最短2回ですが、よりきれいに治すために回数がかかることがあります。当院では、なるべく治療期間・回数を減らすよう努力しておりますが、詳しくは診断後の判断になります。
真っ白な歯で笑顔に自信をもちたいのですが、費用が心配です。
歯を治療するにあたり、経済的負担を考慮することも大切な要素だと考えています。当院では、予算に応じて「ここは保険で」「ここは部分的な詰め物で」とプランニングし、最小限に抑えた費用をご提示いたします。
またクレジットカードのお支払いや、分割払いのデンタルローンも可能です。
審美歯科治療に保険は適用されますか?
歯科診療は保険診療と自費診療に分けられるのですが、審美歯科治療は、使用する材質によって保険の適用外になります。しかし、保険が適用されるレジンや金属より、保険外ではあってもセラミックの方が美しく耐久性があります。
銀歯を目立たなくする方法はありますか?
銀歯の詰め物を一度外し、白く透明感の高いセラミック製の素材に詰め替えることにより自然な色合いになります。
セラミックは変色しませんか?
セラミックとは陶材のことで、ご存知のように食器に使用されている素材です。当然、陶器と同じように水分の吸収がないため、変色せず歯を白く保つことが可能です。また、セラミックの最大の特長は、他の素材に比べて天然の歯に最も近い色調と透過性を再現できることです。
もし、治療後の歯を自然な色合いに仕上げたいとお考えなら、セラミック治療をお勧めいたします。
歯と歯の隙間が気になるのですが…
いわゆる“すきっ歯”には、歯の表面を薄く削り、セラミックを接着し修復する「ラミネートベニア」という治療方法があります。歯を削る量も少量で済み、治療回数も2回程度で歯と歯の隙間を治せます。
しかし、剥がれる危険性があったり、歯の大きさや向きを大幅に変更することはできません。
奥歯をセラミックにしても割れませんか?
セラミックは天然の歯と同等か、それ以上の強度がありますので問題ありません。被せ物や詰め物に使用可能です。お口を開けた時に見える金属を嫌い、奥歯にも審美的にきれいな白い歯を求める方が増えています。
金属アレルギーなのですが、治療できますか?
セラミッククラウン・セラミックインレー・レジンなどの素材は金属製ではないため、金属アレルギーの方も安心して治療できます。当院では、患者さんがどの金属にアレルギーを持っているかを大学病院に依頼して分析し、症状やご希望に合わせた最適な素材を選択します。
被せ物は、歯ぐきが黒く変色するとお聞きしたのですが…
オールセラミッククラウンなら、黒くなることはありません。さらに、土台を金属製ではなくファイバーコアにすることで、歯ぐきとの境目も黒くなりません。
なお、どちらも金属を使用しないため、金属アレルギー体質の方でも安心して使用できます。
治療期間中、歯のない期間がありますか?
歯の被せ物を外したり削った後は仮の歯を入れます。
普段の生活に支障ありませんのでご安心ください。また、装着した仮の歯を参考に最終的な歯の形態をご相談しながら決定します。
歯のクリーニング(PMTC)だけで歯を白くできますか?
歯の表面の着色の場合はクリーニング(PMTC)だけできれいになります。
歯の内部的変色や本来の歯の色以上に白くしたい場合は、ホワイトニングやセラミックなどの方法もあります。
ホワイトニングはどれくらいで治療が終わりますか?
患者さんによりますが、ホームホワイトニング(ご自宅で行う方法)で1ヶ月、オフィスホワイトニング(歯科医院で行う方法)なら3~4回ほどで効果を感じる方が多いようです。ただし、個人差が大きいのも事実です。
お急ぎであれば、歯の状態に応じたできるだけ早い方法をご提案させていただきます。ご相談ください。
ホワイトニングは痛みがあると聞いたのですが…
痛みの感覚は個人差が大きく、同じ薬剤でも痛みがある方とない方がいらっしゃいます。当院では、ホワイトニングの方法を調節したり、知覚過敏抑制ジェルを併用することで多くの患者さんが苦痛なくご希望の白さまでホワイトニングを行っています。
ホワイトニングをしても白くならないことはありますか?
詰め物や差し歯などの人工の歯、グレーに変色している歯は、ホワイトニングをしても白くなりません。このような歯を白くすることをご希望であれば、セラミックなどの審美歯科治療をお勧めしています。
また、変色の度合いが強い場合、歯に茶色の縞模様が存在している場合は、なかなか白くなりません。しかし、ホワイトニング方法の調節で目立たなく改善でき、患者さんにご満足いただく結果を得ています。諦めず一度ご相談ください。
歯周病とは、どんな病気なのですか?
歯周病とは「歯を支える骨が溶ける病気」です。
歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク)から歯の根に沿って菌が入り込み、歯を支えている周りの骨をじわじわ溶かして、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯肉に炎症が起きた状態を歯肉炎、歯槽骨などを支えている組織全体が崩れてしまう病気を歯周炎といいます。
また、歯周病は「沈黙の病」などと呼ばれるようにほとんど自覚症状がないため、気付かない間に悪化させてしまうことがよくあります。
歯槽膿漏と歯周病は違うものですか?
同じです。
これまで、歯の周辺の歯肉が腫れ、膿が出るという症状から「歯槽膿漏」という名称が主に使用されていました。一方で最近は、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨を始め、歯の周辺の広範囲に様々な症状が表れるため「歯周病」という名称が多く用いられるようになりました。
歯周炎と歯肉炎は違うものですか?
歯周炎は炎症が歯の周辺の広範囲に及んで、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨まで広がります。その症状には個人差があり、大半の歯槽骨を失うほどの重いケースもあります。
一方で歯肉炎は炎症が歯肉のみに及んでいる症状で、歯の周辺の歯槽骨は正常な状態にあります。
歯周病は何歳位から起こるものですか?
歯周病は成人してから起こると思われていますが、実は歯周炎の前段階ともいえる歯肉炎は幼少期から起こります。
また、歯周炎は痛みの自覚症状がほとんどないため、発見が手遅れになることがしばしばです。歯周病を予防するために、毎日の歯磨きと歯科医院での定期検診が重要です。
歯周病はどのように予防するのでしょうか?
歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です。歯の周辺に付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止めることができます。
歯の上側の歯垢は、ご自身の毎日のブラッシングによって取り除けますが、歯肉の内側深く入り込んだ歯垢は、ご自身で除去できないため歯科医院で清掃を行う必要があります。ご自身と歯科医院の相互の取り組みで歯周病を予防します。
歯周病はどうやって治すのでしょうか?
歯周病が進行し溶けてしまった骨は戻すことができません。とにかく症状を悪化させないことが大事です。
歯周病の原因は何よりも歯垢です。歯周病になってしまった際は、根源である歯垢=細菌をいかに減らすかが重要なポイントです。細菌を減らすためには、まずご自身の毎日のブラッシングで今以上に細菌を増加させないことが大切です。
スマイルデンチャーとは?
残された歯に入れ歯を固定するための金属ばね(クラスプ)が付いていない入れ歯です。
スマイルデンチャーに付いている入れ歯を支えるための装置は、金属製ではなく、歯ぐきの色になじむピンク色の樹脂でできています。そのため、お口の中に自然になじみ、入れ歯に見えません。
スマイルデンチャーのメリットは?
入れ歯が軽くて薄いため、お口の中に装着したときの違和感が少なく済みます。
また、金属製でないため、入れ歯と気付かれにくい上、金属アレルギーの心配もありません。着色・臭いも付きにくい入れ歯です。
スマイルデンチャーのデメリットは?
保険適用外なので高価な点です。
患者さまのお口の状況によっては、作成できない場合もあります。修理が難しいのもデメリットです。
スマイルデンチャーのお値段は?
患者さまのお口の状況によって異なりますが、11万~55万円(税込)程度です。
コンフォートデンチャーとは?
入れ歯の内面(歯ぐきと接する部分)をシリコンのクッションで覆った入れ歯です。
シリコンは、表面が柔らかく柔軟性があり、お口の中の粘膜と同程度の弾性があります。そのため、噛んだ時の痛みを和らげ、歯ぐきへの吸いつきを増す効果があります。
コンフォートデンチャーのメリットは?
入れ歯と歯ぐきの間でシリコンがクッションの役割をしてくれるため、痛みが出にくい点がメリットです。
また、シリコンが吸盤のような働きをして、とてもよく歯ぐきに吸いつきます。この吸いつきのおかげで、歯ぐきと入れ歯の間に食べ物がはさまりにくく快適に噛めます。
コンフォートデンチャーのデメリットは?
保険適用外なので高価な点です。患者さまのお口の状況によっては、作成できない場合があります。
シリコンの耐久性が約3年のため、貼りかえの必要が出ます。汚れが付かないように、専用洗浄液を使ってお掃除をしなければなりません。
コンフォートデンチャーのお値段は?
患者さまのお口の状況によって異なりますが、11万~55万円(税込)程度です。
スマイルデンチャーのような金属のばねがない、コンフォートデンチャーは作れますか?
難しい症例の場合に稀に作成できないことがありますが、ほとんどの場合、作成できます。
マルチディンプルデンチャーとは?
入れ歯の裏側にディンプルというくぼみを付けることで、イカの吸盤のような吸いつきを持たせた入れ歯のことです。
どれくらいの年齢まで治療が可能ですか?
入れ歯治療において「治療は○歳まで」という決まりはありません。歯科医師が、入れ歯治療が必要である、可能であると診断した場合、入れ歯治療を受けることができます。
就寝中は入れ歯を外した方がいいですか?
歯科医師が就寝中も入れ歯をした方がいいと判断した場合を除き、基本的に就寝中は入れ歯を外して寝ましょう。
総入れ歯を使っていて下顎が痛いのですが、下側だけ作り替えることはできますか?
入れ歯を作り替えることはできますが、作り替えたからといって痛みが改善するとは限りません。咬み合わせの調整や修復も検討し、慎重に入れ歯の作り替えを検討しましょう。
入れ歯だと話しにくくなったり、発音がおかしくなることはありますか?
入れ歯があっていない場合、発音に支障がでるケースもあります。このような場合には、入れ歯の調整をおこなうことで改善することも多くあります。
入れ歯にすると味がわからなくなることはありますか?
人は味蕾(みらい)という器官で味覚を感知します。味蕾は舌の表面や、上顎の奥などに分布しています。保険診療で作製するプラスチック製の入れ歯の場合、上顎に入れ歯を入れることにより、味や食べ物の温度を感じにくくなり、味覚に変化を及ぼしてしまいます。
一方、自費診療で作製する金属床の入れ歯は、厚さが0.4~0.6mmとレジン床よりも薄く、熱伝導性に優れているため、食べ物の熱い、冷たいなどの温度を感じやすく本来に近い味覚を感じることができます。
入れ歯のお手入れについて気を付けることはありますか?またどれくらいの頻度で必要ですか?
快適に入れ歯を使うために毎日丁寧にお手入れをしましょう。
入れ歯は熱に弱いため熱湯は避け、水道の水を流し、入れ歯専用の歯ブラシか普段使っている歯ブラシで洗浄してください。※歯磨き粉を使うと配合されている研磨材の成分により入れ歯の表面を傷つけることがあります。
入れ歯の定期検診ってどういうことをするのでしょうか?
お口の中の変化に合わせて、入れ歯の調整をおこないます。
お口の中は常に変化がともない、年齢を重ねるごとに歯を支える役割のある歯肉や歯槽骨などが痩せていきます。それらの組織は入れ歯の土台ともなるので、定期的に入れ歯がお口の中の状態とフィットしているかどうか、確認する必要があります。
入れ歯はどれくらいで作りなおす必要がありますか?
入れ歯の種類にもよりますが、プラスチックの入れ歯ならば3年、金属製の入れ歯なら5年と言われています。
入れ歯はずっと使えると思っている方もおられるかもしれませんが、残念ながらそうではありません。 お口の中は絶えず変化していきますから、長期間使っていると入れ歯と顎の形が合わなくなってきますし、人工歯がすり減り、かみ合わせも変化します。 つまり、残った他の歯が変化するので入れ歯が合わなくなってしまい新しく入れ歯を作らないといけなくなるのです。
入れ歯はどれくらいの費用がかかりますか?
入れ歯の種類や、保険診療か自費診療かで費用が異なっていきます。
入れ歯の作製をお考えの際には、お気軽にご相談ください。
入れ歯はなれるまでにどれくらいの期間がかかりますか?あわないことなどもありますか?
人により慣れるまでの期間はそれぞれですが、一定期間たっても慣れない・合わない場合は調整が必要となります。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いはどういったところですか?
保険の入れ歯は、使える材料や素材、治療期間などに制約がありますが、全国どこの歯科医院でお作りしても同じ物ができます。
一方、保険外の入れ歯はそういった制約がありません。そのため、お一人おひとりの患者さまのお口に合わせて、オーダーメイドの入れ歯をお作りできます。
入れ歯をいれることで老けてみえることはありますか?
ありません。入れ歯を作製することになったときに、「老けて見えるのではないか?」と、心配する人も中にはいらっしゃると思いますが、自身にあった入れ歯をいれることで、さがっていた口角が上がり、衰退した筋肉に張りが戻り、たるみも改善していきます。
かえって入れ歯をいれない方が、老けて見えてしまうことがあります。
入れ歯治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
2週間から1ヶ月半ほどで入れ歯は出来上がりますが、調整期間を含めると数カ月かかることもあります。
回数にすると入れ歯完成まで4,5回の来院と、調整までの回数をあわせると最低でも7,8回ほどの来院が必要となります。
入れ歯治療をする場合、残っている歯は抜いたりするのでしょうか?
基本は抜きません。歯は1度抜いてしまうと二度と生えて来ることはなく、維持できる歯を入れ歯のために抜くことはありません。しかし、歯がグラグラで今でも抜けてしまいそうな場合などは抜歯することもあります。
別の歯医者で作った入れ歯があわないのですが、診ていただくことは可能ですか?
はい、診療可能です。「別の歯医者さんで作製した入れ歯だから、なんだか悪い・・・」と、遠慮してしまう患者さまも見受けられますが、お気軽にご相談ください。