かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所
かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所(か強診)とは

虫歯や歯周病の重症化予防のため、厚生労働省は平成28年の診療報酬改定に際し、「かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所(か強診)」を新設しました。
なぜ新設された?

虫歯の発生や残っている歯の本数は「かかりつけ医がいるかどうかで変化する」というデータより関連性があると分析や調査から判明しており、「年をとってもご自身の歯でなるべく食事をする」ことを念頭に虫歯や歯周病を防ぐことができるよう予防に注力することとなりました。
保険適用にして予防に努めることで、なるべく費用をかけないようにするのが目的です。
当院は「虫歯を防ぎ、歯周病などによる歯を失わないよう、継続的な検査やメンテナンスができる歯科診療所」として認定されております。言い換えれば、「神戸市の地域で、患者さんのニーズに応えた治療が提供できる施設」です。
か強診の「3本柱」
か強診制度には3つの柱があります。

エナメル質初期う蝕管理
これまではフッ素塗布を保険で行った場合、3ヶ月以上の期間を空ける必要がありました。しかし、新制度に認定された歯科医院は保険を使って毎月フッ素塗布をすることが可能になりました。

歯周病管理
歯石取りや歯面清掃、検査などの診療は保険を利用して毎月行うことができませんでした。しかし、新制度に認定された歯科医院は歯石取りや歯面清掃、検査などを毎月保険を使って行うことができるようになりました(管理計画書に伴う月1診療の場合)。
在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理
何かしらの原因で歯科医院への来訪が難しい患者さんへ、在宅でもお口に関するお悩み改善のため、口腔ケアや口腔リハビリテーションを実施できるようになりました。
か強診の施設基準
「か強診」制度は、従来から存在している下記2つの施設条件が組み合わさったものです。
外来環(歯科外来診療環境体制加算)
感染症予防などの衛生面の環境が整っている歯科医院(歯科外来)に、保険点数を請求できるようにする制度。外来の患者さんに対して「感染症や衛生面」の取り組みを行っている医院に該当します。
歯援診(在宅療養支援歯科診療所)
外来だけでなく在宅治療も整えた歯科医院が、保険点数を請求できる制度。来院による歯科治療だけでなく訪問診療も兼ね備えた医院が該当します。
それ以外にもいくつかの施設基準を満たしている必要があります。当院はそのような施設基準の認可条件を満たしております。
か強診施設に通うメリット
やはり保険の範囲内で、患者様のご要望や口内状況に即した形の治療を受けることができる点だと思います。口腔内の健康状況は、全身の健康につながっていると言われている昨今、まずはお口の中を清潔に、虫歯や歯周病がない状況にすることは一番の予防につながります。
受診回数に制限がある通常の診療と比べて、か強診は口内状況に応じて月1回のメンテナンスを保険で治療できる可能性があることは大きなメリットです。
「か強診」施設は地域に根差したかかりつけ医です。感染や安全対策の整った施設で、おひとりお一人の生活に沿った形で長くお付き合いできる体制を整えております。お困りの際はまずお声かけください。